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marumon
古伊万里に魅せられ、磁器を中心に二十数年骨董収集しています。
当ブログをご覧いただき有難うございます。 ご意見やご感想などをお寄せ頂ければ幸いです。
2011年11月11日金曜日
李朝染付盃・・・笹竹に梅文染付盃
これは19世紀初めに分院官窯で焼かれた染付盃。
京橋の「木雞」で入手したもの。
高さ5.2cmと小振りながら手持ちはずっしりと重く、
磁肌は滑らかで優しく、笹竹に梅の文様は可憐にして、
呉須の発色も程よく淡く、李朝染付ならではの素朴な
佇まいを見せてくれます。
また、直線的な笹竹と梅の柔らかな曲線のコントラストも
大きな魅力の一つとなっています。
2011年10月15日土曜日
初期そば猪口・・・蕪に井桁文印判手そば猪口
これは南青山の「古民芸もりた」で買い求めた印判手そば猪口。
大学時代以来の友人に、古美術の魅力を知ってもらうために企画した
「根津美術館と南青山骨董通りを巡る一日」で、古民芸品の良さを
味わってもらうべく、この日の最後に訪ねた「もりた」で目にしたもの。
生憎、根津美術館は休館日で骨董街を巡るだけになってしまったのですが、
このそば猪口に出会い私の大切なコレクションに新たに加えることが出来、
神通ビルの古美術店では「鍋島」コレクターとして有名な工藤吉郎先生に
偶然お会いし「鍋島」に纏わる楽しいエピソードもお聴きすることが出来、
私的には大変有意義な一日を過ごすこととなりました。
(さて友人は?これに懲りず改めて根津美術館へ行こう!)
2011年9月24日土曜日
初期そば猪口・・・菊花文印判手高台付そば猪口
出会ったのは我孫子に1年前にオープンした「ギャラリー翠」。
在山形旧家のコレクターが長く所蔵していたものとのこと。
もの静かで控えめながら、前述の初期そば猪口の魅力を十分に備えた逸品です。
骨董を収集し始めたのが23年前の大阪。バイクに乗り始めた頃でもあり、
当時の心境を慮るに、浮世の雑事を少しでも忘れんがため、非日常的な世界に
足を踏み入れたのかもしれません。
骨董との最初の出会いが古伊万里そば猪口(葡萄文の江戸中期そば猪口1300円也)。
以来、そば猪口の魅力に取り付かれ、今日に至っている次第です。
今でも、そば猪口達を観るにつけ触れるにつけ、仕事での疲れが癒されます。
2011年9月2日金曜日
初期そば猪口・・・枠絵連木竹文そば猪口
これは1995年12月に大阪老松町で入手したそば猪口。
初期そば猪口の魅力を満載した一寸大振り(高さ5.8cm)の一品です。
魅力その1:底が肉厚(約1 cm!)で、手取りがずしりと重い
魅力その2:良質の磁石が使われているため、描かれた絵が素地を通して
くっきり見えるほどに透明度が高い
魅力その3:磁肌はとろりとして青味がかり、底光りした光沢をみせている
魅力その4:呉須の落ち着いた色合いと発色の美しさ
魅力その5:衒いや気取りのない素朴かつ健康的な絵付けの風情
これら魅力を存分に備えた、
まさに「平凡の中の非凡な輝き」を見せてくれる一品です。
2011年8月23日火曜日
そば猪口・・・桐散し文印判手そば猪口
これは1990年12月に東京中野の古美術店で出会った印判手そば猪口。
桐の文様を、先ずは線の部分を型紙摺で表し、その後、葉の部分を
濃(ダミ)筆で塗り潰すという方法で描いています。
この技法は18世紀前半に盛んに有田で用いられています。
高台には「大明年製」の銘が手書され、口縁を少し反らせた器体は
透き通るように薄手で、小品ながら上手物としての技を見せてくれています。
2011年8月9日火曜日
明染付・・・青花雲鶴八卦文食籠
これは16世紀中国明の景徳鎮民窯で作られた食籠。
前掲と同じく吉祥文様である8つの算木と19羽もの鶴などで
器全体を所狭しと埋め尽くしています。高さ14.0㎝、径28.5㎝あります。
算木とは、古来中国の占いである易や計算に使われた木片のことですが、
木片の中央にみぞがついた面は二つの線、みぞのない面は一直線を表し、
これを3本ずつ組み合わせることで8種類のパターンを作り、
このパターンを八卦(はっけ)と呼び、天地火水などを表現したものです。
これら吉祥文様を明ブルーが温かく包み込み、見事な調和を見せています。
2011年8月8日月曜日
李朝壺・・・李朝染付寿算木文面取壺
19世紀初めの李朝分院で焼かれた面取壺。(高さ11.3㎝径15.4㎝)
成形した器の表面にへらを入れ、胴を9つに面取りしています。
文様はいずれも吉祥文で、肩に寿と唐花が交互に夫々3つ、
胴には算木と瑞雲が夫々4つづつ描かれています。
李朝陶磁は柳宗悦らの民芸運動によりその魅力が日本に紹介され、以来、
数多くの愛好家が生まれたわけですが、その最大の魅力は何といっても
中国陶磁にはない人の温もりを感じさせる「柔らかさ」と「優しさ」であり、
手元において使ってみたいと思わせる、その日常性にあると云われています。
この壺は正しくこれら魅力を備え、また、白磁の釉色は分院窯の特長である
青白味を帯び、呉須の発色も美しく、存在感を更に際立たせています。
2011年7月20日水曜日
そば猪口・・・雨降り雫文印判手そば猪口
これは阪神大震災のあった年(1995年)の10月に
大阪老松町の「前坂清古堂」で入手したそば猪口。
そば猪口コレクターである京都大学の先生が
阪神大震災で被災したのを機に「処分したい」と
同店に持ち込んできた10数点のうち、私がその中から
選りすぐった3点のうちの一つです。
あとの2つもこの雫文同様に私の好きな印版手のもので、
一つは既に掲示した熨斗文印判手そば猪口、もう一つは
今後ご紹介するであろう枠絵連木竹文印判手そば猪口です。
このそば猪口の魅力は何と言っても文様の鮮烈さですが、
それだけでなく、比較的薄手でシャープに引締まった器体と
相俟って、日常使いの雑器ながら気品をすら漂わせています。
コレクターの思いと共に大切に受け継いでいきたいと思います。
2011年7月19日火曜日
そば猪口・・・輪線文そば猪口
これは2003年4月に入手した輪線文そば猪口。
ちょっと大振りの器体(高さ6㎝)に11本の輪線が
シンプルに描かれているだけなのですが、
一つ一つの色合いに微妙な変化を見せながら、
その鮮やかな青と白い磁肌とのコントラストが
何とも瑞々しく、いつまでも心惹かれる一品です。
2011年7月9日土曜日
初期そば猪口・・・山水文胴締二重線高台付そば猪口
山水を描いた磁器をもう一つ。高さ5㎝と小振りの古伊万里そば猪口です。
前掲とは真逆の、余りにも簡略化され山水かどうかすらもはっきりしない文様が
何の衒いもなく素朴に描かれています。「これぞ古伊万里」という感があります。
二重線が胴を引締め、山水の曲線とも良く調和が取れています。
柔らかな器形と、呉須の淡い色合いとも相俟って、何とも優しい器です。
2011年7月5日火曜日
古染付・・・明染付山水図陶板
前掲と同じく「白楽」で出会い、2001年3月に入手した
明末の景徳鎮民窯で焼かれた染付磁器です。(13.5㎝×24㎝)
お供を連れた馬上の旅人を含め人物13名と木々や渓谷や高楼や小舟などを
陶板全体を覆い尽す様に繊細かつ大胆なタッチで、そして丁寧に描いています。
まるで一幅の絵を見ているようです。
後世に経卓として使用するため、陶板の周りを金箔と漆で塗り固めています。
古染付・・・明染付羅漢諸子文四方合子
東急東横線の「白楽」で出会い、1997年10月に入手した
明末景徳鎮の民窯で焼かれた染付磁器です。(11㎝×17㎝)
それまでにない大枚を叩いて入手したものですが、
この器の魅力は何と言っても優れた絵付けにあります。
工人の手馴れた筆裁きと、その図柄の想像を掻き立てる物語性と
(炊かれているお香を中心に、長生の象徴である鹿を従えた羅漢さんが、
4人の諸子を相手に何事かを諭している?)、その呉須の発色の良さなどなど。
更には、蓋の優れた絵付けに対し側面に描かれた牡丹図等の余りの拙さも、
分業による大量生産の民窯ならではの味わいと勝手に思っている次第です。
2011年5月7日土曜日
初期伊万里・・・染付鉄線花文小壺
2007年7月京橋の「木鶏」で見つけたのが、この初期伊万里染付鉄線花文小壺。
ブログ開設時に一度掲載したものですが、更にコメント加えます。
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2011年5月6日金曜日
くらわんか・・・丸紋くらわんか碗
ブログ名にもしている私の好きな「丸紋」のくらわんか碗。
京都東寺の骨董市での出会い(1988/12)から、くらわんかを何点か収集し、
辿り着いたのがこの丸紋。
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2011年5月2日月曜日
くらわんか・・・雪輪に梅花文くらわんか碗
京都東寺の骨董市へ初めて出かけた1988年12月、
その可愛らしい絵付けに惹かれ衝動買いしたのが
この雪輪に梅花文くらわんか碗。
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2011年4月30日土曜日
初期伊万里・・・染付山水文茶碗
出会いは東急東横線沿いの「白楽」。
買うべきか買わざるべきか悩みつつ、我が家から
片道2時間の同店へ毎週末通い詰め、2000年3月に、
ようやく手に入れたのがこの初期伊万里山水文茶碗。
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2011年4月29日金曜日
初期そば猪口・・・並び菖蒲文そば猪口
「民芸」運動の柳宗悦が伊万里の雑器に「平凡の中の非凡な輝き」を
初めて見出したのが若き日の我孫子時代であることはご承知の通り。
特に雑器中の雑器である猪口との出会いに纏わるエピソードは有名です。
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2011年4月28日木曜日
古伊万里のぞき
古伊万里の図柄で人気を二分するのがこの花唐草と蛸唐草。
特に女性に人気の花唐草と主に男性が好む蛸唐草、
共に、高さ6㎝、江戸中期に作られた上手物ののぞきです。
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2011年4月27日水曜日
古伊万里青磁菱形猪口
染付けに比べ愛好者が少ない古伊万里青磁ですが、この青磁は
時代も古く(1650~70)、四隅下から立ち上げ拡げるように菱形を造り、
四方の面には牡丹を丹念に浮き彫りで描き込んでおり、濃い緑の深い
発色と相俟って、高さ6㎝と小振りながらも存在感を見せる一品です。
2011年4月26日火曜日
古伊万里菊文筒型猪口
骨董収集の最初期(1988/10)に京都新門前通りの「観山堂」で出会い
買い求めたもの。この猪口がきっかけで古伊万里の魅力に取り付かれ、
現在に至った記念すべき一品です。お店には、他に五個揃いのものも
ありましたが、当時は今以上に懐寂しく、この1点で我慢しました。
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2011年4月24日日曜日
仏像・・・阿弥陀如来立像
仏像に興味を持ち始めて暫くして(2009/10)
東京京橋の古美術清水で出会ったのが、
この一木造りの阿弥陀如来立像。
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2011年4月23日土曜日
古染付・・・古染付木瓜形山水文足付平鉢
これは日本の茶人が明末(1621~1661)の中国景徳鎮で作らせた
古染付の茶懐石用の平鉢。横幅が20㎝あります。
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2011年4月17日日曜日
絵志野火入・・・絵志野草文四方火入
数ある陶器の中で最も日本的な焼き物と称されている「志野」、
その志野を訪ね歩いて、ようやく出会ったのがこの絵志野火入れです。
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2011年4月16日土曜日
初期そば猪口・・・秋草に露文高台付そば猪口
私の骨董の原点であるそば猪口のコレクションに、新たに
加わったのがこの初期そば猪口。
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2011年4月14日木曜日
古唐津向付・・・古唐津胴締線刻筒茶碗
中野の木琴堂でめぐり合ったのが、この唐津のやきもの。
一井戸、二楽、三唐津と昔から茶人たちに愛されてきた唐津。
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2011年4月13日水曜日
初期伊万里・・・染付山水文水指
我がコレクションの最高峰に位置するのがこの初期伊万里。
大阪出張の折、いつも立ち寄る老松町の老舗店でこれを目にし、
その圧倒的な存在感に魅了され、前後の見境もなく買い求めた
もの。
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