

古伊万里の図柄で人気を二分するのがこの花唐草と蛸唐草。
特に女性に人気の花唐草と主に男性が好む蛸唐草、
共に、高さ6㎝、江戸中期に作られた上手物ののぞきです。
花唐草は1989/01に大阪老松町の「アート啓」で、
同店の常連客から「即買うべし」との勧めに飛び付き、
2点18千円也!と今では有り得ない価格で、
その良さも殆んど判らないままに手に入れたもの。
図柄は繊細で、呉須の発色も申し分なく、
また、高台底には二重角福が描かれています。
蛸唐草は翌年の1990/01に15千円で買い求めたもの。
力強く確かな線で丁寧に描き込まれたその蛸唐草を見るにつけ、
無名の工人たちの、もの作りに打ち込む真面目な仕事振りを感じます。
また、見込みには五弁花文の印判がくっきりと押されています。

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