古伊万里に魅せられ、磁器を中心に二十数年骨董収集しています。
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2011年8月8日月曜日

李朝壺・・・李朝染付寿算木文面取壺
















19世紀初めの李朝分院で焼かれた面取壺。(高さ11.3㎝径15.4㎝)
成形した器の表面にへらを入れ、胴を9つに面取りしています。
文様はいずれも吉祥文で、肩に寿と唐花が交互に夫々3つ、
胴には算木と瑞雲が夫々4つづつ描かれています。
李朝陶磁は柳宗悦らの民芸運動によりその魅力が日本に紹介され、以来、
数多くの愛好家が生まれたわけですが、その最大の魅力は何といっても
中国陶磁にはない人の温もりを感じさせる「柔らかさ」と「優しさ」であり、
手元において使ってみたいと思わせる、その日常性にあると云われています。
この壺は正しくこれら魅力を備え、また、白磁の釉色は分院窯の特長である
青白味を帯び、呉須の発色も美しく、存在感を更に際立たせています。

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