古伊万里に魅せられ、磁器を中心に二十数年骨董収集しています。
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2012年2月7日火曜日

奥高麗茶碗・・・古唐津茶碗




























日本橋東湖堂で出会ったのが桃山時代(17世紀初め)に焼かれたこの古唐津。
口径12.0cm、高さ7.8 cmと少し小振りの奥高麗茶碗です。
日本の茶人が朝鮮の日用雑器のうちから「侘びの心」に適うものとして
掘り出し、珍重したのが、井戸茶碗を代表格とする高麗茶碗。
文禄慶長の役で朝鮮半島に攻め入った戦国の諸大名がこの高麗茶碗への
強い憧れから、彼の地の陶工を連れて帰り開窯させた一つが唐津焼です。
奥高麗はその唐津焼の一種で、無地で素朴な趣きのある茶碗。
奥高麗の名の由来は「渡来した朝鮮陶工が唐津の奥で焼いたもの」など
諸説あるようです。
この茶碗の特徴は次の通り。
① 素地は砂目の堅く重い土でやや鉄分を含み、作調は比較的薄作り
② 釉薬は長石に雑木の灰を混ぜた土灰釉で、釉面は赤味を帯び鼠色に発色
③ 口作りは少し開いたそり型、高台は竹の節状で三日月高台
しかし、この茶碗の最大の魅力は、腰部や高台付近に見られる梅花皮(カイラギ)。
これを景色として、多くの茶人たちが賞美し大切にしてきたものと思われます。

2011年11月11日金曜日

李朝染付盃・・・笹竹に梅文染付盃




























これは19世紀初めに分院官窯で焼かれた染付盃。
京橋の「木雞」で入手したもの。
高さ5.2cmと小振りながら手持ちはずっしりと重く、
磁肌は滑らかで優しく、笹竹に梅の文様は可憐にして、
呉須の発色も程よく淡く、李朝染付ならではの素朴な
佇まいを見せてくれます。
また、直線的な笹竹と梅の柔らかな曲線のコントラストも
大きな魅力の一つとなっています。

2011年10月15日土曜日

初期そば猪口・・・蕪に井桁文印判手そば猪口















これは南青山の「古民芸もりた」で買い求めた印判手そば猪口。
大学時代以来の友人に、古美術の魅力を知ってもらうために企画した
「根津美術館と南青山骨董通りを巡る一日」で、古民芸品の良さを
味わってもらうべく、この日の最後に訪ねた「もりた」で目にしたもの。
生憎、根津美術館は休館日で骨董街を巡るだけになってしまったのですが、
このそば猪口に出会い私の大切なコレクションに新たに加えることが出来、
神通ビルの古美術店では「鍋島」コレクターとして有名な工藤吉郎先生に
偶然お会いし「鍋島」に纏わる楽しいエピソードもお聴きすることが出来、
私的には大変有意義な一日を過ごすこととなりました。
(さて友人は?これに懲りず改めて根津美術館へ行こう!)

2011年9月24日土曜日

初期そば猪口・・・菊花文印判手高台付そば猪口















出会ったのは我孫子に1年前にオープンした「ギャラリー翠」。
在山形旧家のコレクターが長く所蔵していたものとのこと。
もの静かで控えめながら、前述の初期そば猪口の魅力を十分に備えた逸品です。
骨董を収集し始めたのが23年前の大阪。バイクに乗り始めた頃でもあり、
当時の心境を慮るに、浮世の雑事を少しでも忘れんがため、非日常的な世界に
足を踏み入れたのかもしれません。
骨董との最初の出会いが古伊万里そば猪口(葡萄文の江戸中期そば猪口1300円也)。
以来、そば猪口の魅力に取り付かれ、今日に至っている次第です。
今でも、そば猪口達を観るにつけ触れるにつけ、仕事での疲れが癒されます。

2011年9月2日金曜日

初期そば猪口・・・枠絵連木竹文そば猪口















これは1995年12月に大阪老松町で入手したそば猪口。
初期そば猪口の魅力を満載した一寸大振り(高さ5.8cm)の一品です。
魅力その1:底が肉厚(約1 cm!)で、手取りがずしりと重い
魅力その2:良質の磁石が使われているため、描かれた絵が素地を通して
くっきり見えるほどに透明度が高い
魅力その3:磁肌はとろりとして青味がかり、底光りした光沢をみせている
魅力その4:呉須の落ち着いた色合いと発色の美しさ
魅力その5:衒いや気取りのない素朴かつ健康的な絵付けの風情
これら魅力を存分に備えた、
まさに「平凡の中の非凡な輝き」を見せてくれる一品です。