古伊万里に魅せられ、磁器を中心に二十数年骨董収集しています。
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2012年12月26日水曜日

古志野盃 ・・・桃山無地志野盃


2年越しの想いが叶い、本年ようやく手にした古志野盃。
志野特有の
「柔らかな器体に長石釉の白が落ち着いた光沢を放つ」のではなく、
穴窯の火力の勢いが強すぎたせいか、器体は大きく歪み、
長石釉はガラス状に溶け土色を映しうっすらと赤みを帯びています。
その上、志野独特の
「火色」が胴裾底部や釉際や口縁の至る所に濃く鮮やかにあらわれて
おり、「志野盃」という言葉が思い描くイメージとは違い、
むしろ剛気で丈夫的な雰囲気を醸し出しています。
自然が創り出す無作為の美が随所に見られる盃です。
               (口径9.2×6.8cm、高さ3.5cm)
           

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